巡察

2002.06.22〜24

総司忌+α : 板橋→ 浅草→ 六本木→ 後楽園


6/22〜24に掛けて23日の総司忌に出席すべく、
歳三忌から一ヶ月来の東京強行軍で行ってまいりました★
今回も私自身は当日の巡察(東京史跡周遊)計画を練ったので
かなり力み勇んでの出陣となりました★

メンバーは前回同様先輩隊士二人とでの♀トリオです★
先行で先輩の一人が22日から東京に泊まりで、
私ともう一人の先輩が追い掛け23日合流するという手筈★

私は22日夜、前回同様に夜行バスで大阪を出発★
無事東京は新宿西口に到着するも予定より20分ほど
早くAM6:30に着いてしまった為、
待ち合わせAM7:30まで待ち惚けを食らうことに…

板橋・近藤勇像

ま、その間身嗜みを整えるのに利用しましたが★
←夜行バス利用する時は洗顔・ブラシ等の用意は必須と前回学習済★

で、おまけに迎えに来てくれると豪語してくれた先行の先輩が
なかなか迎えに来てくれないし――――(>■<)

どうも中央西口のJR改札口で待っているのを
西口で待っていると勘違いしていたらしく…
結局私から西口まで向かうことに★
なんとか彷徨いつつも西口で先輩を発見★

東京来て一発目に心細さを味わいました…
携帯があって本当に良かった…(*x*)ほろほろ…

板橋・寿徳寺境外墓地

それにしても朝は冷えました…
気温が思った以上に低かったのには驚き…
先行の先輩から前日に「上着着用のこと」との知らせがあったので
なんとか最悪の事態は免れたのですが…
←下ノースリーブのチャイナでしたから(゜△゜)凍…

じきにもう一人も合流することが出来、早速向かうは板橋!!
近藤さんが斬首され…後に永倉さんが墓を建てた
新撰組慰霊碑がある寿徳寺境外墓地です★
新宿から池袋の一駅先の板橋駅まで★
東口を出て徒歩一分と聞いていた通り、
改札口から目視できる距離にありました★

板橋・近藤勇墓 板橋・近藤、土方 新撰組慰霊碑

改札口の駅員さんに「どこでしょう?」と聞いて
くすりと笑われてしまいました(^x^)>
が、やはり訪れる人は多いようで
親切に教えてくれました★てへへっ★
「新撰組の〜」のフレーズで
ピンとくるほどでしたからね★流石っ★

そして、念願叶っての板橋参拝…
体が震えました(゜_゜;)
先輩方は平然としたものでしたが
私は動悸息切れが…はぁはぁ…どきどきどき…
板橋・永倉新八墓
永倉さんのお墓に手を合わせ、
近藤・土方両氏の墓に手を合わせ、
新撰組隊士の方々の鎮魂を祈りました★

それにしても永倉さんはよくここに墓を建てたものです★
きっと大変な苦労があったでしょう…
そう思うと胸が熱くなりました(>_<)
仲間達の供養を思って建てた慰霊碑の立派さにも
一段と感動を覚えました★
脇にひっそり近藤さん個人の墓石が添えられているのにも
なにやら微笑ましくありました★

板橋・新撰組慰霊碑

そして気付くのがFANの方々のノートBOX★
「ああ…これが噂の…」開いてびっくり…
ぎっしりアレコレと思いの丈が書き殴られてありました(゜〜゜;)
…たまに勘違いしたコメントも見受けられましたが
(これが嫌で我々は書き込みはしなかったのですがね?)
こんなにも多くの人が今も新撰組を応援しているんだと思えば興奮しました★

一通り感慨にふけって(私は物足りなくもありましたが)
後回しにしていた朝食をとるべく、向かいのファーストフード店で一息★

寛永寺・家綱勅額門

ある程度腹を満たして次に向かうは上野の寛永寺!
板橋からだと鶯谷で下車したほうが近いこともあり電車で鶯谷まで★
が、駅からが迷った×2…(T▼T)
駅員さんにしっかり聞いた通りに歩いたのに〜!!
行けども×2寛永寺の霊園墓地が続くばかり…
しまいにゃ家綱霊廟勅額門なる重文まで見つけてしまったわ★
途中見かけた案内板をもとにめげずに歩きつづけて見つけた!
寛永寺★…ぜいぜい…はぁはぁ…

寛永寺
苦労して辿り着いた甲斐あって感動もひとしお(T〜T)
境内ではちびっこ空手のお稽古をやっていました★
それを横目に我等は上野戦争の慰霊碑や仏殿を見学★
「はぁ…ここでも戦があったんだよねぇ?」
と、罰当たりなくらいに静かな所でした★
一人の先輩は某ゲームの舞台ということでも感動していました★

しげしげ見回って上野公園のほうへテクテク★
途中またも重文の門を見つけ、これまた写真に収め…
寛永寺・上野戦争

寛永寺・上野戦争

すると重文等の文化財を見学していたらしい
おじさん二人と遭遇★
先輩方を先に行かせて一人で写真を撮っていたので
物珍しげに写ったようです…(^_^)>
やはり若い女が歴史建造物に見惚れているのは
奇妙なようで…?たは〜★
歴史に詳しい方だった様で触り程度にお話を伺えました★

話半分に切り上げ次に目指すは三ノ輪!
本来は寛永寺にあったものなのに移転されてしまった
黒門を追いかけるべく向かいました★

三ノ輪の駅から10分程度歩けば辿り着いた円通寺★
ここに黒門があります★
黒門は上野戦争の折激戦地に位置していた為、
弾痕の跡が残っているというのでドキドキしながら向かったのですが…
「何?このフェンス…(-.-)怒…」

円通寺・黒門

そう、門の周辺から奥に掛けてぐるっとフェンスが囲われていたのです★
よくよく見れば門の奥手には大鳥圭介さんの弔碑を含めた
上野戦争戦死者・彰義隊士の墓があり、
そしてその中央に…犬小屋が…………(-▼-)は?

囲んだフェンスに吊るされた「猛犬注意」の看板が
我等をせせら笑うように風に揺られカタカタ鳴っていました…
「何よこの扱いは―――――!!」と一同激昂!!
どうみても死者を慰むる扱い方ではないものです!
(我等はそう思った!皆さんどう思われます?)

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【報告】 2004.7.29 円通寺様より墓所の柵についてお知らせ頂きました。
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以前は柵などはなかったということですが、黒門への落書きや
墓石の転倒など、心無い者による被害が相次ぎ、
仕方なく金網にて墓所を保護するようになったとのこと。
犬小屋もその一環ということです。
(柵を乗り越えて、悪事をする者もいた為に
番犬を置いた時期があるとのこと)
他の方のページでも同様の批判があるようなのですが、
「柵で囲うのは心無き人からの防衛と御理解ください」とのことでした。
ただし、「入らせない」のではなく、何方でも寺務所に
開柵を申し出れば何時でも解放して頂けるとのことです。
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浅草寺

散々に幻滅させられるも次に目指すは今戸神社★
そう、沖田総司終焉之地碑を目指して★
地図を頼りに三ノ輪から歩くこと30分…

途中、三回も道を尋ね×2あるいたのに
一本手前で道を逸れてしまって
遠回りしないといけないことに…(>■<)
くぅぅ予想外の展開に!!

気付けば総司忌の時間が迫っており、
目と鼻の先まで来ておきながら今戸神社訪問は断念せざるをえず…
そのまま浅草寺を通り抜けて浅草駅から六本木を目指しました(T▲T)

専称寺

泣く泣く六本木に到着★
去年も総司忌に参加した先輩方の記憶を頼りに、
向かうは沖田さんのお墓があるという専称寺★

どうもこじんまりした寺だとかで、気付かずに通り過ぎてしまう恐れがある
ということで、しきりに脇道を確認しながら前進するも…
寺の門前に若い女子の群れができていたのですぐにそこだと分かりました(^_^;)
(が、あれは感心できませよ?通行人の妨げになってましたからね★)

すでにAM12:15ということで11:00開門から
だいぶ時間があいていた為、墓地には人も少なく
ゆっくり沖田さんとに手を合わせることができました★

専称寺
顕花などが出来ないということで悲しい限りですが、
一番に気付いて目に付いたのは墓石の有様…
もうボロボロ…角なんかポロポロ墓石の欠片が割れ落ちて…<(゜■゜;)>
目に見えて墓石の痛みは激しくて×2…
既に正面に掘られた家紋すらもうっすらとしかうかがえない状態…★

「なんとかこのまま持ち堪えて欲しいね?」と先輩に伺えば、
「あれ、ただの風化じゃないからね…」と沈痛な御言葉★
どうも、これまでの(自由参拝だった頃からの)
参拝者達のマナー違反があそこまでの痛手を
負わせてしまったようなのです…★
沖田総司墓

だから年に一度の参拝制限ということに
なったのでですが…
実際に有様を窺うまでは話半分にしか
受け止めていなかったので
大ショックでした…(TxT)ほろほろ…涙…

しかし沖田さんの死を考えると、死ぬ時も…
死んでからも、一人寂しく眠っているんだと思うと悲しいですね★
が、空を仰げばなにやら天に聳え立つ鉄筋コンクリートの
超高層ビル…そして鳴り響く金属・機械の工事音★
かつて朝日ビルがあった場所に新しく何かが建つようで…

情緒(?)というか…なんだかわびしく打撃を受けましたが、
沖田さんもウカウカ眠ってられないほど賑やかでした(>_<)煩…

で、講演会に出席する為ゆっくりもしていられず
昼飯を近くのコンビニで調達★
するとレジのお兄さんが「今日は何かあるんですか?」と不思議顔★
「実は…」と、総司忌でお墓参りの件を教えれば…
「年に一度女の子がいっぱい来るから…」と驚きつつ頷いてました★
…そりゃ年に一度のこととはいえ驚くだろうサ…ねぇ?(^_^;)

サクサク買い物を済ませて向かいの道路でタクシーを拾い国学院へ★
三人で割勘したのでさほど運賃も高付かずにすみました★
で、会場に行ってみればすでにわらわらと人だかり★
急いで席を確保し昼食をとりました(/^_^)/★

時間となり、一同揃ったところで気付いたのは参加者の面々と年齢層★
歳三忌の時は満遍なく男性の方も多かったのですが…
この総司忌は大半が婦女子!しかも平均が若い!!あら〜??

ま、そんな中で講演会は沖田総司の本の朗読から始まり、
(まだ読んでない本だったらから内容の恋物語に感動しました★)
続いて、先月の歳三忌の時の予告から一ヶ月、
待ちに待たされた伊東先生の解説が始まりました★

総司忌ということで沖田さんの話もほどほどに
今回は土方さんがメインで語られました★
いやぁ、先生の話し方がいいのでしょうね?面白いのなんのって★
土方さんの人物像+想像イメージを崩壊させるエピソードのオンパレード★
土方さんの奥深さをまた改めて学ばせてもらいました(^_^;)

そして!司馬遼太郎氏の『新撰組血風禄』にある
「前髪の惣三郎」で有名な(?)加納惣三郎の話には一同興味津々★
今回は事前に解説資料を配布され、それに沿って話を展開されたので
面白おかしいい解説にあわせてメモを取る方々が多かったです★

一通り小一時間程度のお話で笑い疲れたところを見計らって、
この夏公演予定の志道塾による新撰組の御芝居を紹介するということで
参加者一同を前に役者の方々が殺陣の型を披露してくれました★
これが括弧イイ!!一同息を呑む迫力でした★
…できることなら見に行きたいぞ…が、東京は遠い…(T▲T)るるる〜♪

で、お楽しみの籤引…だったのですが
残念なことに今回は空クジがあたようで外れてしまいました★

そうそう、講演会の後、勢い半分で伊東先生著の『土方歳三の日記』を購入★
遠方からの強行軍でこれは財布に大打撃だったのですが…サイン入れてもらっちゃった(^〜^)
おまけに土方さんの全身写真のプロマイド(?)を付けてくれましたよ★
早速、帰宅してから読み始めています★

好い加減でお開きとなり、近隣の方々は二次会に向かい
我等は渋谷の駅へ…先輩方は新幹線で帰るということで前回同様、
私は本日の最終目的地へ向かうべく二人と別れ向かうは伝通院!!

小石川・伝通院

伝通院は清川八郎の計らいで浪士組を結成し、
浪士組が京都上洛時の出発地です★
その清川八郎の墓もあるということで
鼻息荒く後楽園の駅を降りました…

が、地図で見るだけでは気付かなかった誤算…
後楽園からの道のりに駅を出てすぐ、
かなり急勾配の上り坂が待ち構えていました…(゜■゜;)
えっちらおっちら上りながら
「試衛館の面々もこの坂を上ったのかなぁ…?」と
考えながら足を運べたのがせめてもの慰めでしょうか?

小石川・伝通院

豊坂警察署の脇を折れてその突き当りに伝通院はありました★
既にPM5:30を回って薄暗くなってきた所に訪れたので迫力満点★
それでも門は開いていたのでヒョコヒョコ入っていって
墓地前で水撒きをしていた人に
清川八郎氏のお墓は何処かと尋ねると
「…清川…八郎さん?…さぁ?」と趣旨すら
解ってもらえず(T▼T) くぅぅ…

関係者の方々は既に帰ってしまわれたということで…
女子一人で夕暮れ時の墓地をさ迷い歩くのは
遠慮したかったので諦めました★
いや…寺を徘徊するだけでも冗談の所業かもしれません…
(真似せぬ様!実際問題危険です!)

小石川・伝通院

そして去り際、気分は浪士隊気分を味わいました★
「さぁ、上洛だ!!」ってなもんですよ(^〜^)/~笑っ

元来た道を戻れば右手に東京ドームが★
(行きは伝通院で頭が一杯で気付かなかった…)
「おぉ…これが面積の単位で数えられる東京ドーム…」
と田舎者丸出しでドーム周辺を散策★
するとなにやら面白おかしく楽しげな妖しい集団を発見!
コスプレイヤーの皆々様がわらわらと…(゚o゚)あれは何だったんでしょう?

気になりつつ水道橋駅から新宿に戻るべく電車に乗り込みました★
千駄ヶ谷を通って線路に沿って流れる川を目にした時、
「嗚呼、ここの何処かで沖田さんは…」と思考がよぎりました★
「今戸神社行けなかったしなぁ…」とも…くぅぅ惜しかったなぁ…(>_<)

と、その時でした★ 電車が止まったまま動かなくなったのです★
どうやら何処ぞで人身事故があったらしく…(+_+)
一駅毎に止まっては動き、動いては止まりを繰り返し…
結局最後の最後でえらい時間をロスしてしまいました…★
今日はツイていなかったようです(T▼T)とほほ…
(墓廻りしたから憑いてはいたかもしれませんが)

どうにか新宿に辿り着き、探すは東京土産!「東京バナ●」!
友達に買って来てくれと頼まれていたこともあり捜索開始★
……が、20件お店を梯子して回るも「ありません」の返答ばかり…
「新宿では…見掛けませんねぇ?」とまで言われ絶望の淵に立ちつつ
最後の気力で21件目を尋ねた時!「向かいの店にありますよ」との返答が★

早速注文して物を拝見★ …って…バナナじゃなくて御菓子じゃないですか?
てっきり私は果物のバナナそのままをイメージしていたので(゚▼゚)>恥っ…
穏便に二箱を買占めてその場をソソクサと退散しました★

後は夕飯をのんびり食して帰りの夜行バスに乗り込み、
無事AM5:50帰阪しました★
歳三忌の時同様、帰って直ぐ風呂に入りました(^〜^)スッキリ★
今回もなんだかんだと限られた時間内に、全力で東京史跡観光を味わった強行軍★
やっぱり体力勝負でした★
そして明けた今日もまだ疲れが残ってます…(鍛え方が足りない証拠ですね…とほ〜★)


2002.06.22〜24

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