|
▼ 2008.08.11

















|
|
間
|
夏だ!海だ!九州だ!!祝!九州再上陸!!
二年前に佐賀の役、西南の役を巡って北九州を走りましたが、
今年は南九州に突撃だいっ!!
今年も間際になって急に旅行の計画を
マカオから九州に変更しただけに(ワケ分かんないからっ。
またしても準備不足上等っ><。
とはいえ、限られた時間で精一杯資料かき集めて
通勤時間に読み込んで昼休みにネット検索。。。
テーマはもちろん幕末・西南の役を巡る旅♪
そして途中、南国バカンス+神話+ちょろっと奈良時代に跳びますv
←なぜかって、『風の陣』の影響大です(笑
そんなこんなで、今回の旅行の為に
八代市教育委員会文化課の担当者様をはじめ、
沢山の方々から西南戦争関係の史跡情報を頂きました。
ありがとうございます!!
そして旅行前日に、拙者が勤務している会社の社長からは
なぜか九州に縁があり、鹿児島の企業振興課より送られてきた
篤姫資料と一緒に鹿児島市内の幕末史跡MAPを頂き、、、
思わず「なんて追い風なのっv」と日々の幸せ貯金に感謝しましたよ♪
というわけで九州上陸後の全行程は以下の通り。
志布志→ 宮崎→ 延岡→ 高千穂→ 八代・日奈久→ 人吉→
霧島→ 桜島→ 鹿児島→ 指宿→ 根占→ 佐多岬→ 志布志、と
車移動で走り続けて1065.7km。
北九州巡察の時は高速を沢山利用しましたが、
この南九州巡察はほとんどが一般道。
またまた長い行程な上に今回も見所満載ですので
気合入れて行きます!!
またもや湯治と運転手を兼ねて父上がお供です。
夏休み親子旅行再びっ(^ヮ^(^−^)
10日、PM1:30。
フェリーの乗船は出港時間よりうんと早く始まるので、早めの出発。
利用するのは『ダイヤモンドフェリー』。
志布志入港のフェリー「さんふらわあ さつま」です。
外洋を行くので波が高いかも(ドキドキ。
PM3:20、大阪南港かもめフェリーターミナルに到着。
乗船手続きをしているうちに、乗船開始のアナウンスが(慌っ。
どうやら乗船混雑を避ける為、車+ドライバーと同乗者は
別々に乗船することになっているようで、拙者は早々に船へ。
ふっふっふv 今回はちょびっと奮発して二等寝台ですv
二年前に二等の雑魚寝は体験したので、
この繁忙期にもう二等は ノー サ ン キュー です。
二等のアレを経験したからでしょうか、
二段ベッドの寝床に大満足(TヮT(TヮT)
だって寝返りができるんですよっ!←二等と二等寝台では雲泥の差です。
また寝台は奥の位置で雑踏もなく、エンジン音も少なく快適v
父上が車で乗船するのを待ちつつ、館内放送のテーマソングを聞いていると
頭に残る歌で後々エンドレスとなり困ったことに…(のーん。
さんふらわ〜さんふらわ〜太陽に守られて〜♪
PM4:15、そうこうしているうちに父上も無事乗船。
父上も予想以上の広さを確保した寝台に満足して、
毎度のことながら船内探索をして甲板に上がり、
酔い止めも飲んで準備は万端v
PM5:55、定刻通り出港。
今回は船内風呂に入浴する準備もしてきたので
思う存分甲板で波風に吹かれて塩気にまみれました(海だー!!
と、海を満喫したところでいざ船内風呂へ♪
て、大変な混雑でビックリしました。。。
←夜9時頃まででお風呂が閉まってしまうので皆さん早めの入浴です。
脱衣所が狭いので隙間を縫い縫い浴室に入れば、
なんと外の海を見渡せる大きな窓がある大浴場♪
ちょうど夕日に照らされた海面と雲が
紅く滲む情景を眺めながら湯に浸かれましたv
タイミング良く、人が入れ替わる時だったのでゆったり堪能(^〜^)
…とはいえ、出る時はまた混雑してロッカー前並びましたよ(大笑
さっぱりしたところで船室での夕食。
「船内レストランのバイキングは値段が高い」と
行きがけに社長から聞いていたので、
往路はクーラーボックスにお蕎麦などを詰め込んできましたv
持ち込みで十分な夕食を済ませ、PM9:00、就寝。
二度寝、三度寝を経て翌朝AM8:30、起床。
定刻通りAM8:55に志布志港へ入港するというので、
バタバタと身支度を整えたものの、下船できたのはAM9:20。
やはり、「よーいドンッ!」な下船ラッシュでテンヤワンヤでした(笑
さて!南九州、最初に向かう先は都井岬。
全国でも珍しい野生の馬が生息しているというので、
馬好き(競馬好き)な二人が向かいます♪
昨晩、船中で聞いた天気予報では
「曇りのち雨」ということだったのですが、
運転するには快適なくらいに少し曇っているものの、
時折雲の切れ間から夏の太陽が覗く具合なので、
日中はなんとか雨は持ちこたえて欲しいところです。
空模様を気にしながら国道220号線を海岸沿いに走ってゆくのですが、
いきなりワケ分からない標識にホエホエ(+д+??
番号の違う国道の標識が上下に二枚並んでる…
国道220号線なんだか448号線なんだか、、、
(この後、この旅行の先々で同様な標識に気付きましたが、
いったいどうゆうことなのか、最後まで判らずじまいでした。
道路の番号改正したってことなのかしら??)
というわけで、初めて目にする標識に
「はたして走っている道は正しいのやら間違っているのやら??」と
半ば不安になりつつも、カーナビを頼りにAM10:30到着。
岬手前にゲートがあり、御崎保護育成協力金として
都井御崎牧組合に400円を支払って入場します。
そこで手渡された御崎馬のパンフレット。
ここから先が牧場であることと、野生馬に対する注意があったのですが、
「もし馬から危害(噛んだり蹴ったり)を与えられても、
補償は一切致しませんのでご了承ください」の一文にドキドキ。
そんな凶暴なんですか。。。
制限速度は30kmということで、ゆるゆる車を走らせていると
居ましたv居ましたv
物珍しげに見る人間など見向きもせずに、草をモサモサ食べています。
この都井岬(御崎牧場)の野生馬は
「御崎馬(岬馬)」と呼ばれるのだそうですが、
縄文・弥生時代に中国大陸から導入された馬が起源だそうです。
競馬馬のサラブレッドとは違い、首が太くて腹が膨れ、足が短く
全体としてドッシリとした感じの力強い馬ですね。
鎌倉以降、武士の時代には軍馬として重宝されたので、
幕府直営や藩営、民営の牧場が盛んになりました。
そんな中で、江戸時代の元禄十年に高鍋藩秋月家が
軍馬や農耕馬の生産に励み、藩営牧場を七ヵ所作り、
その一つ、都井村御崎牧が現御崎牧場とのことです。
当時からほとんど人手を加えない粗放な飼い方だったらしく、
維新後、御崎牧組合の共有牧場となった後も、
そのままの飼い方が続けられた為に
馬の風貌や習性などに野生状態を思わせるのだそうです。
とはいえ、本当に道路とか関係なしに出てくるので驚きです。
普通にアスファルトの上にはいっぱい糞がありますし(微笑ましい。
←他に糞撮ってる観光客は流石にいなかったサ。
奔放な馬達をすり抜けてAM10:45、都井岬灯台へ。
全国で上ることができる灯台は15ヵ所あるのだそうですが
都井岬灯台はその一つ。
ゲート脇の受付で200円払ってGO♪
←煙となんとかは高いところが好きなのです。
灯台手前の急な階段と灯台中の螺旋階段で息が上がりましたが
上った甲斐ありの大展望v
北緯31度22分03秒、東経131度20分45秒の絶景です。
ここぞとばかりに雲が切れて、青い空!青い海!開放感ーっ!!
記念撮影に励んでいると、ブーン!ポテッ。。。と
拙者の腹に虫が体当たりでぶつかって来て、
黒かったので思わず「にょーっゴキブリッ!?」と振り払ったのですが
足もとに落ちたのを見れば、正体はクワガタムシ。
そういや、小学生の頃は昆虫採集したな…可哀そうなことをした…
とか思って見ていると、前から小学生くらいの男の子達がやってきたので
逃がしてあげようか…と思った矢先に、
「クワガタいるで、こんなデッカイの!」
と、父上が呼んじゃった。。。父上〜。子の心、親察知せず。
哀れクワガタ、男の子に握りしめられていました。
キャッチアンドリリースしてあげてね〜。
灯台を降りると脇道に「ターザンの森遊歩道」というのがあったのですが
あからさまにジャングルジャングル。。。ターザンしか歩けないよっ。
蝮とか出てきそうだったので当然パスしたのですが、
アゲハ蝶が沢山見送りに来てくれましたv
さて、南国気分に勢いをつけて
国道220号線なんだか448号線なんだかの
日南フェニックスロードを北へ遡ります。
途中、道路工事などで工事信号で停車していると
海岸から結構離れているにもかかわらず、蟹が道路を横断。
どうやら日陰を求めて歩いていたようで、
車の陰に入ってからなかなか出ていかない。。。
轢かないか心配しましたが、
「ゴリッ」とかいわなかたんで大丈夫ですよね…。
AM12:00、途中「道の駅なんごう」で小休憩v
キラキラ光る海とギラギラ照りつける太陽に南国気分を感じつつ
やっぱり宮崎ったらコレでしょ!
とばかりに名物マンゴーソフトクリーム♪
他にも乾燥マンゴーとかマンゴーとかマンゴーとか
宮崎県知事お勧めの品々があり
あれこれ日持ちするものを選んで土産物漁り♪
早速買い込んだマンゴーとかマンゴーとかを
食べながら一路国道220号線だか448号線だかを北上。
途中、飫肥の城下町にも足を延ばしたかったのですが、
旅程カツカツの為、涙をのんでスルーし、
PM1:00、鵜戸神宮へ。
青い海と白い雲がギラギラに眩しい中、汗をふきふき
奇岩が面白い海岸を楽しみながら岩場の石段を下りていくと
鵜戸岬の突端に朱塗りの色鮮やかな神社があり、
本殿は天然洞窟の巨岩の中にありました。神秘的!
で、今回拙者は初めて知ったのですが、
宮崎って神話の国だってことご存知でしたか?
国生み神話だとか、みそぎ発祥の地だとか、
太古の神様のふるさとといえるような場所なんです。
ちょっとここらの神社のご由緒を覗いてみても
神話に出てくる本家本元の神様達のことばかり。
古墳もたくさんあるみたい。
この鵜戸神宮もそんな神様由来の神社。
天照大御神の玄孫(?)がここのご主祭神。
お母さんの豊玉姫命が産殿を造るのに
屋根の鵜羽も茅も葺き合わないうちに
この場所で生まれたので、
「うがやふきあえずのみこと」というそうです。
この頃のネーミングって、どう育ってほしいとかいう
願いを込めた名前じゃなくて、
生まれた状況説明なまんまの名前が多いですよね。
湿気にひんやりとする岩場の本殿は
裏もぐるっと一周できるのですが、
薄暗い中おっかなびっくり、撫でうさぎ撫でてきました。
←願いが叶うらしい。
それと、鵜戸神宮といえば運玉!願掛けしてきましたよ!
崖下にある霊石亀石という大きな岩に
しめ縄を張った枡形の穴があるのですが、
その穴めがけて男性は左手、女性は右手で
粘土を素焼きにした「運玉」を投げ入れることができれば
願いが叶うというもの♪
運玉は5個。強欲丸出しで狙い投げしてきました(笑
さてさて、さらに一路北上してPM2:05。
日南海岸特有の「鬼の洗濯板」に到着。
まさに洗濯板。波状岩が続く海岸は不思議な光景。
どうしてこんな岩の形になるのやら。
こんな海岸がずっと続きます。
また北上してPM2:40、近くの私営駐車場を利用して
青島へ歩いて行きました♪青島神社参拝。
こちらは先ほどの「うがやふきあえずのみこと」のご両親、
山幸彦で有名な「ひこほほでみのみこと」と豊玉姫がご祭神。
海に架けられた橋を渡り、砂浜で貝拾いなど楽しめるのですが、
その先にここでも波状岩が続いていました。
が、島の内には熱帯・亜熱帯性植物のヤシだとかシダだとかが
茫々のジャングルになっててびっくり。
後で知ったのですが特別天然記念物に指定されているのだそうです。
そんな緑の中に青島神社があります。
こちらも鮮やかな朱塗りのご神殿で、目に眩しい。
縁結びや安産にご利益があるそうですよ。
潮風を楽しみながら、また一路北上し、
次に向かったのは宮崎神宮。
PM16:00、お隣の図書館の駐車場をお借りして参拝。
こちらは先ほどの「うがやふきあえずのみこと」の子供、
神武天皇が祀られています。
宮崎市街の中にある大きな神社なのですが、
拙者達がうかがった時には人っ子一人おらず、
静かすぎて心細かったです。。。
が、そんな中、拝殿から社殿を遠目に臨むと、
ご神体の鏡に自分の姿が映るのが見れて
恐れ多いやら珍しいやらで、
飽きるまで神話に想いを馳せてきました。
とはいえ、今日の最終目的地はまだまだ先。
改めて国道10号線(日向街道)をひたすら北へ。
佐土原、高鍋、都農、美々津、門川を抜け、PM7:00。
日もとっぷり暮れたところでなんとか延岡入り。
という具合に一日で宮崎を縦断したわけですが、
ざっと西南の役時の西郷軍行路を追っかけてみた感じです。
西南の役は五ヶ月程でしたが、
熊本方面の戦いに敗れた薩軍は敗走して人吉に一ヶ月、
次にこの宮崎で三ヶ月間ウロウロ滞陣していました。
そしてその西郷軍を官軍も追っかけたわけですが、
そんな彼らに想いを馳せながら
途中、回転寿司で軽く夕食をとってPM8:00、
今日のお宿、ホテルメリージュ延岡にチェックイン。
さぁ、いよいよ明日から濃い〜重い〜史跡巡り開始です(笑
|
|