巡察

2002.05.11〜13

歳三忌 : 高幡不動→ 日野


5/11〜13で東京まで遠戦に赴いてまいりました!!
歳三忌であります!!
メンバーは新参者の私めと先輩隊士二人の計三名での強行軍☆

11日夜(PM10:52)夜行バスに乗っていざ大阪を出発!!
明くる12日早朝(AM6:00頃)東京は京王八王子駅前に到着しました☆

一週間前から食い入るように週間天気予報を伺っていたのですが
前日になるまでず―――――っっと東京は12日雨だったのです…
が!!日頃の行いがモノを言ったのか、
東京12日は快晴☆ 朝方は少々冷えてましたが…熱い一日となります☆

朝食を適当に済ませ電車で高幡不動尊へ向かい、まずはちょいちょい見学☆
商店街には前日から催されている新撰組祭りのポスターがv
あっちを見てもこっちを見ても新撰組☆
ウキウキワクワクしながらも、とにかく時間がまだ早すぎ、手持ち無沙汰にぶらりぶらり…
その間にも私は持参したデジカメのシャッターを切りまくっていたのですが…(*▽*)

土方歳三像 嬉しくて嬉しくてvvv …何が嬉しいって、
憧れの土方歳三さんが生まれ育った地に来れたということですよ☆
土方歳三像もばっちり写真に捕らえてきましたv

…この時、像の近くにいた人が写真を撮るには邪魔だったので
どいてもらおうと思い、「失礼ですが写真を撮りたいので…」
と声を掛けたのです…40位のおじさんでした…
「ええ?いやぁ、そうですか?」と何やらはにかんだかと思うと、
像の前にしゃんっ…と仁王立ち……
明らかに勘違いをさせてしまったようで(焦)
…まぁなんとかその場を取り繕いつつ写真を撮ったのでした☆
(ひ〜ん(>△<)歳さんの前で恥ずかしかったよ〜!!)

見ての通り、この像の歳さんは京都時代の新撰組のシンボル
”ダンダラ羽織”姿です☆
京都時代、歳さんはあまりあの羽織は利用しなかったようなので、
なにやら変な感じがしましたが…ある意味貴重なショットですねv

浅川

で、時間があったので一先ずは石田寺の場所を抑えておこうと思い
駅員さんに道を尋ねて淺川のほうへ移動…
HP等で歩ける距離だと調べていたので地図を片手に徒歩でテクテク☆
「ああ〜ここいらも土方さん歩いたりしたのかなぁ…」
なんて思いながら勝手に一人で浸ってテクテクテクテク…
採石場があったのですが、日曜ということで稼動していなかった事が幸いし
辺りは静かなものでしたよ☆

途中、橋で出会った犬の朝の散歩と中だった奥様としばし談笑☆
そこでも道を尋ね、向かったのは土方歳三資料館☆
新撰組祭り

HPなどで再三調べていたとおり、個人宅の為、第三日曜日が定会館日で
この日は多分開いていないだろうと諦め半分、
一応来たということで門前までは…なんて思いで向かったのですが!!
なんと11・12日、臨時開館をしてくださるという張り紙☆
この時点でAM9:20…開館はAM10:00〜PM4:00…

先ほど高幡不動尊で新撰組祭りのパレードがAM10:00〜
だということもあったので、また一度舞い戻ることにしました☆

ちょうどAM10:10位には戻れ、パレードを
至近距離から拝観することができました☆
…人垣で写真を撮るのは必死でしたが…(+■+;)
八王子千人同心から新撰組の一番隊から十番隊までもが勢揃い!!
その迫力もさることながら、土方役の軍服を着たナイスダンディに
思わず我等三人は歓声を上げてしまいましたねv
もち、写真もばっちり撮らせていただきました☆

新撰組祭り 新撰組祭り 新撰組祭り 新撰組祭り

男の人に混じって女の人もたくさん新撰組隊士として参加していました☆
東男の凛々しさのなかに女の花があったので華やかなパレードでした☆

新撰組祭り 新撰組祭り 新撰組祭り 新撰組祭り 新撰組祭り

高幡不動尊の参道を練り歩いて
最後に皆で土方歳三の像の前に整列☆
パレード直前、カメラを構えて拙者が参道に立っていた時、
境内の方からも一度聞こえてきたのですが、
ここで再度勝鬨を聞きました☆
人垣の向こう側での整列だったので
うまいことフレームに収まらず…
祝詞を唱えていたようにも窺えたのですが
実際よく見えませんでした…(残念…)

日野新撰組同好会、資料館警護 バタバタと20分ほどパレードを楽しませてもらい、
取り急ぎ資料館のほうへ!
辿り着けばすでに門が開いていて、
門前に日野新撰組同好会の幟が…!?
「おや?」と思えば、資料館戸口前に二人の隊士がv
日野新撰組同好会から資料館警護の出動だったようです☆
入場料(一般¥300)を払って部屋に上がらせてもらいました☆
部屋の中で解説されていた話は途中からしか伺えませんでしたが、
石田散薬のあれこれや、手紙・書簡のあれこれ、
近藤・土方の写真が額に入れて展示されてあり、
狭い部屋に寿司詰状態になりながら拝見させてもらいました☆

話の後、ガラスケースの向こうに置かれた抜き身の兼定を目にした途端
その場に釘付けにされてしまいました…
「こ、これが…土方さんの御腰に召されていたあの…」
ただただ開いた口が塞がらず…
食い入るように眺めることしか出来ませんでした☆
先輩隊士の一人は「あれで斬ってみたい」
などと恐ろしいことを言っていましたが…(駄目だって…)

ベートーベン歳☆ 他にも資料集でしか拝んだことのなかった鎖帷子の鎧・鉢鐘もありましたよ☆

ただでさえ狭い部屋でしたが、そこで新撰組関係の本の販売もしてました…
欲しいな…読みたいな…と思わせるものばかりだったのですが、
遠戦に赴く者の懐はさびしいもので…到底手が出ませんでした(T▲T)
せいぜいが、先頃、京都西陣で展示会が行われた際に作成された
Sサイズのポスター(¥500)を買うのがやっと…☆(額に入れて飾ってますv)
…「斬りたい」と言った先輩隊士はリッチなのでテレカ三枚に
ポスターまで購入していました……う、羨ましいぜ…☆

買い物を終えて外に出てから、
戸口左に構えるベートーベンもどきな歳さんの像の写真を一枚☆
矢竹 ついでにv戸口に控えていた日野新撰組同好会のお二人に声を掛け、
歳三の胸像を挟んで写真をとらせてもらいましたv
なかなかに様になっていたお二人でしたのでつい…

戸口に使われている三本の梁は、洪水で流されて今はない
歳三生家で使われていた柱を利用しているのだとか☆
そこんところも抑えてフレームに収めてきました☆
…ちょいと触ってこればよかったな…←恐れ多くて触れなかった小心者…
資料館脇の土方さんが戦に備えて植えたと言う矢竹もちゃんと見てきました☆
この竹、北海道の地にも移植されているのだそうですね☆

次に向かうは石田寺☆ 土方さんのお墓に手を合わせに☆
日野新撰組同好会のお二人から道を伺って訪ねていきました☆
寺に近付くにつれ、御仲間らしい人が集まってきました☆
石田寺・土方歳三慰霊碑
ものの五分も歩かぬ内に辿り着き、
そこで新人物往来者主催の歳三忌参加者に渡されていた葉書と
記念品(歳三ポーチ[藍色]イラスト・サイン入り…)
&チラシ&番号札(抽選用)を交換して
御焼香を待つ人々の列に加わりました☆

墓を挟んで両側から列をなしており、
墓の前に用意された御焼香台でお参りをする格好がとられていました☆
手を合わせて思ったのですが、
「こうやって土方さんを想って沢山の人が訪れているのを、
もし天からでも本人が見ていたら、歳さんはどう思うのかな?」
新撰組方々にも冥福を唱えていました
なんて……実際、私自身手を合わせて思ったことはそんな
どうでもいいようなことと、「安らかに…」と願うことだけでした☆

が!びっくりしたのは次の瞬間!!
いきなり号泣しだした女の子がいたのです(/*■*;)/
丁度私の次の番で先輩隊士の隣に立っていた子だったので唖然…
TVかビデオカメラで撮影していた方がいて、
これはイイ絵になると思ったのでしょう、
即座にその子へカメラを廻らせていました…ちょっと複雑な感じでした…

石田寺御神木

石田寺を去り際に御神籤を三人して引きました☆
この辺りの七福神を語ったもので私は弁財天でした☆
「学業に勤しみなさい」と御言葉を賜りました…(T▼T)るるる〜

さて、この時点でAM11:30☆
高幡不動に再び舞い戻り、昼食とすることにしました☆
心引かれたのは「幕末めし処 池田屋」☆
…今日と言う日だからか?あまりの行列に断念せざるを得ませんでした…
料理のネーミングからしてツボを得ていたので残念でした…うう゛…(TmT)

で、ファーストフードで腹を満たし、土産店が閉まってしまうことを危惧して
手っ取り早く御馴染v「歳三まんじゅう」と「歳三ビール」←つい勢いで…下戸なのに…
などなどの土産を買い込んだ上で菊地明氏の講演会へ☆

土産 土産 土産

驚いたのはその場に集まった人の数とバリエーション…
昨年、総司忌に参加した先輩隊士方の話では
それに参加した人達はほとんどが
若い女子だったというのですが、
この歳三忌では下は私達のような20代前後の女子から
上はかなり御歳を召された方々まで…!! 
土方歳三パワー…すごいです☆

人数がそろうまでにふるまわれた「新撰組」のお酒☆
私は下戸ですが「新撰組」とあっちゃぁ飲まないわけにはいきません!!
三人で一カップ頂きました…ちょいと辛口でしたね☆

毎日新聞で連載当初からずっと読みつづけていた「黒龍の棺」の朗読から始まり、
挨拶の後、菊地さんの御話がありました☆
テーマは「会津戦争」…だったのですがナカナカそこに辿り着かない…
何時の間にやら「熊・要注意」といった内容の話にもつれこみ、
今回出版されたと言う会津戦争レポートの取材においてこんなに大変だった、
あんな事して大変だった、と言う話を面白おかしく語って頂いたのでした☆
会津戦争についてもしっかりポイントを抑えた解説をしてもらい
大変勉強になりました…特に布陣した位置関係から
当時の状況を分析していくと言う話には飲み込まれてしまいました☆

一時間半と言う限られた時間で菊地さんの話は制限されてしまいました…

もっともっとお話を伺いたかったですね…
その後、他関係者の方々や新撰組関係縁者の方々の紹介、挨拶があり…
最後のほうにいたっては時間がないからと急かされつつ進行され……

ラストは抽選会☆ 新撰組グッツの争奪戦が繰り広げられました☆

殉節両雄之碑 やはり用意されていたと言うことで会場をわかせたのは芹沢鴨のハンコv
これはもうウケ狙いなのでしょうか??

先輩隊士方は、一人は永倉新八のハンコ、一人は土方のポーチ☆
で、私は沖田のサインに誠をあしらったペンケースが当たりました☆

なんやかんやと騒ぎ疲れ、会場を後にした時にはホッとしましたね…
落ち着いてから、歳三資料館で拓本を見せてもらった
殉節両雄之碑があることを思い出しそちらへ☆
近藤さんと土方さんの業績が刻まれた顕彰碑です☆
…境内右脇のちょっと寂しい所にありました…
歳さんの像は日の当たる所にあるのに…

高幡不動門前で目にした「紫陽花アイスクリーム」なるものを三人で食し、
最後にもう一度だけ御土産屋さんを覗いて…
見つけました…再来年大河ドラマに新撰組が取り上げられることを祝して作ったという
土方歳三の懐中時計!!←文字盤の中央に土方歳三の写真が☆もちろんゴールド!!
すっっっっっっっごく心惹かれましたが(前述理由より以下略…)

PM5:00☆ 高幡不動駅で私は先輩隊士方と別れ(二方は帰り新幹線利用)、
単独行動に動き出します☆(私はまた夜行バスを利用だったので☆)

佐藤道場址 佐藤道場址

向かうは日野!!
せっかく東京まで遠路遥々やって来たんですものv
回れる史跡は回っちゃるってな勢いですよ☆
事前調査が功を成し、地図を片手に
川崎街道を徒歩で北上☆
バイパスを潜って甲州街道に
ぶち当たったところで発見!!
佐藤道場址です☆
大きな道場址碑が広い駐車場の脇にあったので
すぐ分かりました☆
現在そば屋さんをしているということは
聞いていたのですが…
値段を疑ってしまうような重厚な建物…
入り口脇に設えられた石碑の写真を撮るも、門を潜って
玄関まで辿り着けずに気圧されて足が後ろに向いてしまいました…←小心者…
くやしながらも建物を写真に収め、甲州街道を西に向かいました☆

八坂社

PM6:10過ぎ、辿り着いたのは八坂社☆
広い境内に人っ子一人いなかったのでちょっと入るのにビクビク…
表に、この日剣道の模範試合のようなお祭りを催したとあったので
なおさらその静けさが虚しかったのですが、
「ここですごすご何もせずに大阪にゃ帰れんわぁ!!」と
半ば八つ当たり根性で神主さんがいると思われる
社所を訪問←大胆行動!!

応対に出てきて頂いた方としばし談笑☆
なんとPM3:00まで天然理心流が剣の上達を願って奉納したという
あの盾を公開していたと言うじゃありませんか!!
一縷の望みを掛けて「もう仕舞われてしまいましたか?」と尋ねると…
「しっかり…」仕舞ってしまったと言うお返事でしたぁぁぁぁぁぁ!
がっくし……後々考えてみると、大阪から遥々来たのに…
という哀れみを請うことは士道に恥じる行為だったかもしれませんな…
………………けど悔し―――――――い(泣)
また来年♪…ですって☆ るるる〜♪
昼間、剣技を披露した二刀流の先生方達が
奥の間で既に一杯引っ掛けて談笑してらっしゃる声を耳にし、
それがまた涙を誘いました(T▽T)や〜ん…剣技見たかったでしゅ☆

なんだかんだで残念無念さが残るも、最後に現在に新撰組を
応援する方との出会いで私の一人旅に思い出を残せたのは良い事でした☆

日野からは電車で八王子に出て歩いて京王八王寺駅前の
高速バスターミナルに向かい、バスの時間までまだ間があったので
今回の記録を手帳に綴りつつ夕飯で時間をつぶし…

PM10:30東京は京王八王寺駅を立ち…
明くる13日AM5:55に無事大阪到着☆
早速家に帰って風呂に入りました…(T▼T)ははは☆
今回の巡察はまさに体力勝負でした☆


2002.05.11〜13

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